WWFを知ろう☆ -2-
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今号は、前号に引き続き「WWF」の活動内容についてご紹介します☆
活動内容 ~海や森を守る~
WWFは環境破壊をくい止め、自然資源や生物多様性を未来へ引き継いでゆくために、国境を越えた環境保全に取り組んでいます。
たとえば、サバンナや温帯林は複数の国にまたがっていることが多く、アマゾン川流域のように水面だけでなく川の周辺も含めて守っていかなければならない広大な場所もあります。そのため、国境に関係なく多国間で協力しあって環境保全に取り組まなければなりません。活動内容 ~野生生物を守る~
生物は全て直接的、間接的に繋がり合い、大きな生命の環をつくっています。人間が環境を破壊することにより生物が姿を消すと、その環が断ち切られます。環の一員である野生生物を絶滅から救うことで、連鎖的な地球の環境保全を目指しています。
WWFでは野生生物保護区の管理やパトロールを手掛けるレンジャーの育成を行っています。また、石垣島にあるWWFサンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」では、畑の周りに月桃(げっとう)という在来植物を植え、海への赤土流出を防ぐ「グリーンベルト(緑の垣根)大作戦」等を行い、市民参加型でサンゴ礁の保全に取り組んでいます。活動内容 ~持続可能な社会を創る~
環境を壊すことなく、人類の消費を支えるためには、「持続可能な開発」が必要です。これは、自然が再生する力やそのスピードを考慮しながら、人が利用する規模や早さを管理し、資源を使いきらないよう配慮する方法です。
WWFでは海や森の自然を守るため、環境に配慮して生産された木材や海産物を認証して、エコラベルをつけ、消費者が見てすぐに分かる仕組み「認証制度」の普及に取り組んでいます。消費者がこれらの製品を選んで使うことは、間接的に世界の自然保護に貢献することになります。スマトラの森で始まった小水力発電
この3つの総合的な活動の1つとして、インドネシアのスマトラ島で行われているプロジェクトがあります。
絶滅危惧種の貴重な生息地であるスマトラ島の国立公園は、違法な森林伐採の問題が深刻化していました。原因は、周辺の村がディーゼル発電機の燃料価格の高騰による貧困を解消するため、農園を広げていたことでした。
その解決策として、少額のメンテナンス費用だけで安定した電力が供給できる小水力発電機を設置する取り組みが開始されました。小水力発電とは、小さな貯水池や地形の落差を流れる自然の水量をそのまま利用する発電方法で、設置場所周辺の環境を維持しないと継続できないため、結果的に流域の森林を保全することにも繋がります。
流域の森林での伐採、農作業をしないという契約を結んで設置した後、村の生活は大きく改善しました。その暮らしは流域の森林が守られているからこそ成立していると村の人々は実感しています。設置から8か月後の実地検証では、森林保護、希少種の保全にも繋がったことが確認できました。WWFではご紹介したこと以外にも地球の環境保護の為、様々な活動を行っています。
このような現状・活動を知ることもエコへの第一歩ですね☆
「地球を大切にしよう」という想いを持つことからエコは始まります♪この物語は、南アメリカの先住民に伝わるお話です。
森が燃えていました。森の生きものたちはわれ先にと逃げていきました。でも、クリキンディという名のハチドリだけはいったりきたり。口ばしで水のしずくを1滴ずつ運んでは、火の上に落としていきます。 動物たちがそれを見て 『そんなことをしていったい何になるんだ』といって笑います。クリキンディはこう答えました。
『私は、私にできることをしているだけ』【 ハチドリ 】
中南米と北米に生息する体長10センチ前後の鳥。ハチのように空中で静止して花の蜜を吸う時に「ブーン」という音を立てることが由来。
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